透水性っていいですね
昨日営業の道すがら、高速道路や国道の中央分離帯、歩道の目地から草が繁茂し、
各地区の維持会社が除草作業をしておるのを見受けました。
当社もそうですが、「草が生えません!」の触れ込みにはちょくちょく落とし穴があります。
昨年度の当社の実績に掲載されている国道17号中村改良工事では、
As舗装版とタフコートの接地部分に目地テープを施しました。
かたや無収縮の舗装体であっても、相手が収縮すると、どうしても縁が切れることもあり、
そこから種子が芽吹くことがあるからです。
また、瀝青材料の目地材も3年ぐらいで腐食し、草が繁茂します。
草ってやつはすごいですからね。
さて、表題の透水性を謳った製品はかなりあります。
タフコートにも欲しい特性ではあります。
しかし、透水性があるということは、空隙があるってことです。
水も通るけど、草の根も通ります。
また、骨材を繋ぐバインダーの多くはセメント系で、組成が崩れると戻ることはありません。
樹脂なんかは熱ダレから再結することもあるでしょうけど・・・。
がっちり食い込んだ雑草を抜いたとき、当然舗装体は崩壊します。
砂や泥、ほこりの堆積した舗装体は、雑草も生えますし、透水性も低下します。
条件によっては半年ぐらいで目詰まりしてるのを見受けます。
透水性舗装は地下水還元に大いに役立っています。
また、雨天時の歩行者の安全性も向上します。
しかし、条件が整わないとこれらの維持は大変難しいのです。
高速道路の排水性舗装も清掃は特殊な機械の出番となります。
透水係数がすんばらしい土舗装メーカーもあります。
タフコートは吸水性、保水性と言った、透水性には及びませんが雨水を吸収する機能があります。
この機能は経年において不変です。摩耗から舗装表面の表面積が増えるとき、
この機能は向上することもあるでしょう。
雨水の排水は排水勾配を持たせるか、集水桝などに集中させます。
恒久的な舗装の維持を考えるとき、透水性の有無は、施工後5年間までのオプションで考えてほしいなぁと思います。
主たる機能ではなく、オプション!そうしましょ。
透水性の批判?う~ん・・・確かに。うらやましいから妬んでるだけです。